以前ご紹介した テレビドラマ「クイーンズギャンビット」 。
昨年、Netflixで放映され、英語圏の映画レビューサイトとして最も著名なオンラインサイト『 Rotten Tomatoes 』で97%もの高評価を得た通り、一気に「チェス」の知名度を上げました。
それに倣って再びnetflixでチェスが登場するポーランド映画「ザ・コールデスト・ゲーム」が放映されています。
題名の通り冷戦下のアメリカとソ連のキューバ危機(1962年)の最中が舞台になっています。
COURTESY OF NETFLIX
数あるチェスの作品に共通して今回の主人公 “ジョシュア”も頭脳明晰でありながらお酒がなければ自制心が働かないかなりの変わり者です。
ジョシュアはただチェスをしていれば良いわけではなく、ワルシャワの文化大宮殿(文化科学宮殿)で行われる大会でアメリカのシークレットサービスから敵対国であるソ連の内通者と接触して極秘情報を得るよう強制されてしまいます。
COURTESY OF NETFLIX
チェスとスパイという接点のない2つのカテゴリーがいかに交わるのか非常に興味を持ち、緊張の連続の展開が進むにつれ、最後にすべての点が線になる構想がチェスゲームそのものに似ていることに気が付き感銘を受けました。
またキューバとチェスと聞いて最初に思い浮かぶのがキューバの外交官でありチェスのチャンピオンであったカパブランカ(1888- 1942没)。
1000年を超えるチェスの歴史の中で今なお最も有名で愛されているといえる代表的な人物ですがなぜそこまで人気なのか。
彼が10年間負けなかったこと、更に定石、オープニングを一切充てにせず自分の感性で指していたことからその凄さがわかります。
写真は今から88年前、ロサンゼルスでカパブランカとアメリカのチェス王者ハーマン・ステイナーとチェスの仮装をさせて対局を行った時のものです。
(KEI)2歳〜NY, MILANO, チェスプレーヤー