1年間の中断を挟んで再開されたチェスの世界選手権の挑戦者を決める大会“FIDE Candidates 20-21”が無事に全日程を終え、現世界王者と同い年であるロシアの Ian Nepomniachtchi選手が5勝7分け2敗で挑戦権を獲得しました。

世界チャンピオンのカールセン選手は解説してネット中継に出演してましたが連日メディアから 「誰との対戦を希望するか?」の問いに対してはいくつか有力選手を挙げながらも「最終的には全く気にしない」と答えていました。
挑戦者であるロシアのイアン選手は世界の人口の0.2%、はじめの13人の世界王者の内50パーセントを占めていたユダヤ系であり、世界選手権と同様の持ち時間の長い試合では通算で4勝1敗6引き分けとカールセンにとって最も苦手としている最悪の相手といえます。

カールセンは2013年から王者の座を譲らず若くして「歴史上最強のチェスプレイヤー」と評されていますがここが正念場になりそうな予感がします。 世界選手権は11月の24日から12月の16日までドバイで開催予定です。 私たちチェス愛好家もどんな熱戦になるのか楽しみですね。
KEI
KEI 2歳〜NY、 MILANO在住 チェスプレーヤー