
先日、興味深い洋書を見つけたましたのでご紹介します。
この本はチェスを「ゲーム」、「競技」としての視点だけでなく、
愛好家であれ、初心者であれ、チェスをプレイするのは簡単ではないので、『これからチェスを始めたい人』、『日常的にチェスをしている人』、『チェスを通じて子どもたちをサポートする方法』についてのナビゲートとして、学術的な理論と実践的な助言をブレンドした、飽きのこない非常に有益な内容が詰まっています。
その中から親やコーチが子供のモチベーションを高める8つの方法に触れています。
1.興味がいつまでも続くとは限らない
はじめたての人、特にはじめたばかりの子供は最初は熱心にルールを覚えて積極的にゲームをこなしますが、誰しもが一定の楽しみとゲームの面白さを得ることはできるが、上達するには子供自身に意識的な努力が必要である。
2.順調な滑りだしを過信しない
初めから成功に対して子供を過剰に誉めすぎると、子供が過信しすぎてしまうため、極端に自信をなくしてしまうことがあるので、こちらが結果を一方的に持ち上げるのではなく、子供自身になにができたのかを語らせるようにする。
3. ワンパターンの戦術に固執させない
子供は魔法の勝ちパターン(Magic formula)を得たと思いがちなので様々なゲームのアプローチをするように諭す。
4.結果にこだわらずに『なぜそうなったのか?』を理解させること
ゲームで勝利したときにどこが重要な局面だったのか、なにが決定要因だったのかを考えさせることが重要。
5.チェスが持つ奥深い理論に子供の目を向けさせよう
チェスはチェックメイトで勝敗が決まることが多いが、いきなりチェックメイトになることは無く、そこに至るまでの過程を、有利なポジションになるための基本と、勝利への関係性を学ばせる。
6.子供に自由な発想をさせよう
蓄積された知識で子供を指導することは重要であるが押し付けてはいけない。
悪い手を指したときになぜ悪かったのかを子供自身に考えさせる。
7.様々なチェスを紹介して、やらせるべき
実際の対戦による勝つ喜びだけでなく、チェスパズル(詰め将棋の類似)やチェス960などいろいろなチェスの遊びを行わせることによってチェスのゲームとしての組み立て方を上達させることが重要である。
8. チェスに対して自分自身で考えさせる
教えられた通りにやって名人になれた人はいません、自分がすでに体得したものと新しい情報を結びつける必要があります。
子供たちにウェブサイトや雑誌を読ませてそこからなにか役に立つアイディアを話してもらおう。
参照; Chess Improvement ; Its all in the mindset Barry Hymer Peter Wells
(KEI) 2歳〜NY, Rome :チェスプレーヤー