2016年から毎年行われているオンラインチェスの大手サイト、Chess.com主催のイベント「2020 Speed Chess Champoinship」の全ての日程が終わり、Hikara Nakamura選手が大会を3年連続で優勝しました。
表を見ての通り、過去の優勝者は2名しかおらず、今年は3年ぶりに過去2回の優勝をしている世界王者のカールセン選手が復帰したことにより、ナカムラ選手との決勝が予想されていました。
カールセン選手の準決勝が控えるなか、先に決勝に進んだナカムラ選手は「彼との決勝を楽しむ」とコメントを残しましたが勝ち上がったのはフランスの`MVL`ことマキシム・バシェ・ラグラーブ、スコア11.0-13.0という大接戦で無敵の王者を破ったことで大きな盛り上がりを見せました。
実はMVL、来年に控えるチェスの世界王者を決める大会の挑戦者決定戦(Candidates Tornament2020-21)でも暫定首位に居ますが、もともと参加資格がありませんでした。
アゼルバイジャンの選手がコロナ禍により、FIDEに異議を申し立て参加を拒否したため、次点にいた彼が代わりとして出場に至りました。
20代前半から長きに渡ってフランスのトップにいる彼は日本で羽生善治さんと将棋とチェスの対局も行っています。
フランスからの世界王者は輩出されたことはないですが、彼が挑戦者になった場合王者のカールセンはかなり嫌がることでしょう。
(KEI)